ミニバスという
スポーツにおいて
相手に勝つということは
とても大きな
要素の一つです。
これはミニバスに
限った話ではなく、
対戦相手のいる
“競技”というものは
力や技を競いあい
より優れているほうが
勝者として称えられる。
それが本質ですから
勝利は
すべての競技者にとって
目指すべきゴールであり
明確な価値をもった
ものだと思います。
しかし、ここで一つ
見落としてはいけない
大切なことがあります。
それは
だれにとっての勝利か
ということです。
今のミニバス界隈では
親や指導者といった
大人のための勝利が
吐いて捨てるほどに
あふれています(/_;)
はじめは子どもたちの
チームであったはずなのに
いつの間にか
チームを率いるコーチの、
サポーターである親の、
見栄や外聞のための
チームに成り下がって
しまっているのです。
そしてそうなったとき
必ずと言っていいほど
大人は口をそろえて
勝たせてあげたい
と言います。
子どもの勝利のために
自分は動いている、と。
とても聞こえの良い
言葉ではありますが
残念ながら
その本質は紛れもなく
「大人のエゴ」です。
指導者という立場で
長くチームを率いると
いつしかそのチームは
自分のチームだという
感覚におちいります。
時が過ぎれば
子どもたちは卒業したり
新加入したりして
代替わりをしていきます。
でも
指導者は替わりません。
そうして少しずつ
自分のチームだと
感じるようになります。
それが進むと
チームの勝敗が
自分の力を示すかの
ようになっていきます。
自分の見栄のため、
勝ちにこだわり
負けを認められず
子どもたちのミスを
責めるようになります。
親も同じです。
子どもが負けたとき、
ミスをしてしまったとき
まるで親の自分の
評価が下がったような
気がしてきます。
それが嫌だから
ミスをしないように
負けてしまわないように
声を荒げてしまいます。
そんなとき
子どもたちは楽しく
のびのびとミニバスが
できるでしょうか?
お父さん・お母さん
コーチが喜ぶから
試合に勝ちたい。
お父さん・お母さん
コーチに怒られるから
負けるわけにいかない。
どちらにしても
結局その試合は
子どもたちではなく
大人のための試合に
成り下がっています。
こうして
大人たちが
勝利へ執着することで
子どもの大切な試合を
ぶち壊してしまうのです。
ミニバスをはじめ
青少年のスポーツには
「大人のエゴ」という
それはそれは強力な
落とし穴があります。
指導者も親も
すべての大人は
常にその落とし穴に
はまらないよう注意し
「主役=子どもたち」と
いうことを忘れないように
しなければなりません。
ぼくたち大人は
もちろん
チームの一員として
子どもたちを支え
一緒に勝利を目指して
たたかっていますが
その試合の
中心にいるのは
ぼくたち大人ではなく
子どもたちだということを
忘れないようにしたい
ですね(*´▽`*)
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