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執筆者の写真長田コーチ

白星なるか⁉デビュー戦、ドリームカップ!(活動記録28)


11月3日午前4時45分、



5時に設定した

アラームの音を待つことなく

早くも目が覚めてしまった。



今日はドリームカップ。



あをばミニバスクラブ

初めての大会である。



日ごろはかなりの夜型人間も



遠足前の小学生のように

心おどるイベントの朝には

早起きできるものらしい。



普段なら下手をすれば

これから寝るという時間に



昨晩干したビブスを取りこみ



丁寧にたたみながら

持ち物リストを確認する。



審判の服とワッペン、笛、

ビデオカメラ、救急セット…



できるだけコンパクトに

リュックサックに詰めこむ。



前日の夜にあらかた

準備しておいて正解だった。



子どもたちの手前



指導者が忘れ物を

するわけにはいかない。



朝食をバナナで済ませ



服を着替えて

コンタクトレンズをつける。



歯をみがいて

トイレを済ませたら



玄関に用意しておいた

バッシュとボール、

三脚を手にとりいざ出発。



徒歩3分で箕面駅へ。



三連休の中日



日曜日の朝だというのに

すでに結構な人の姿がある。



集合時間は6時ちょうど。



今回は現地集合が多く

引率はたったの4人だけ。



5時50分を過ぎ

東の空が少し白んできた。



最後の1人がピッタリ

6時にあらわれ全員集合。



暖かくして来るようにと

伝えていたのに、なぜか

4人中3人が半ズボン…


“子どもは風の子”を

地で行く子どもたちである。



今回は引率人数も少なく



移動時間にも結構な

余裕をもたせているので



横に付きながら



子どもたち自身に

切符の購入を経験させ

1時間半の電車旅へ。



あをばでの電車移動も

2回目になると慣れたもので



しっかりとマナーを守り

一切のトラブルなく



予定より15分も早く

試合会場である東和薬品

RACTABドームへ到着。



電車に乗っている際



見知らぬおばちゃんに

「試合がんばってね」と

応援してもらえるほど



子どもたちは

お利口さんだった。



引率組が予定より早く

到着したにもかかわらず



ドーム前の待ち合わせ場所には



現地集合の子どもたちが

すでに全員そろっていた。



時間もあるので

記念写真を一枚。



今大会はこの9人で臨む。



そうこうしているうちに

7時45分になり開場。



ドームに足を踏み入れると

驚嘆の声がもれでた。



それもそのはず



普段スカイアリーナや

第二総合といった立派な

体育館でバスケをしているが



それらが霞んでしまうほどに



ここRACTABドームは

大きくて立派な体育館である。



バスケットコートが

4面取れると言えば

大きさが伝わるだろうか。



こんな立派な場所で



28ものチームが集う

大会に出られるなんて

めったにない機会である。



子どもたちには

今日という一日を

ぜひかみしめてほしい。



さて、



ドリームカップの

タイムスケジュールは

かなり詰まっており、



7時45分に入場したら

8時から監督者会議、



その後第1試合の審判で



9時からの第2試合が

あをばの初戦となっている。



子どもたちは

中村コーチに任せ

まずは監督者会議…



と、その前に事前申込の

ドリームカップTシャツを

受け取りに販売ブースへ。



事前申込限定カラーの

青のTシャツをゲット。



急いで監督者会議へ行き



運営スタッフの中にいた

中学の先輩にも挨拶をし



第1試合の審判も終えると



いよいよ記念すべき

あをばの初陣、第2試合へ。



ウォーミングアップを終え

フロアで準備をしている

子どもたちと合流すると



かなり緊張している様子。



「相手絶対強いって」と

完全にビビッていたが



前半のメンバーを発表し

「楽しんでおいで」と

送り出してゲームスタート。



試合の展開は早く



開始早々に先制を許すと



その後も前から

プレッシャーをかけられて

開始3分で18対0に。



ドリブルをしてはとられ

パスを出すこともかなわず

苦しい時間が続いた。



レベルの差は

火を見るより明らかで



みるみる点差は開き



ようやく相手方が

ハーフコートディフェンスに

切りかえてくれた頃には



軽く30点は差がついていた。



普通なら心が折れてしまっても

おかしくないような状況だが



あをばの子どもたちはちがう。



「どうすれば前に運べるのか」

必死に考え道を切りひらこうと

あの手この手を尽くしている。



失敗するのが当たり前。



たくさんチャレンジして

たくさん失敗すれば

いつか必ずできるようになる。



そういう考え方で

プレイしているから



どれだけ失敗しても

何点差をつけられても



挫けもしないし諦めもしない。



これぞあをばの強みである。



「何とか1本

 シュートを決めよう」



その一心でもがいた後半戦。



ワンサイドゲームが続く中



思いきって放った

ロングシュートが入った。



完全にまぐれだったが



奇跡のシュートに

子どもたちは大喜び。



必死にもがいて手にした

大きな価値のある1本だ。



結局取れたのは

この2点だけだったが



子どもたちは

とても楽しかったようで



「先生、次の試合いつ?」

と大敗に腐るどころか

目をかがやかせている。



「待ってや。次は君ら

 オフィシャルせなあかんで」



そう、今日一番の難関は

このオフィシャルである。



他のチームに

迷惑はかけられないと



ドリームカップの前に



遠路はるばる箕面から

東大阪まで練習に行ったほど

オフィシャルは重要課題だ。



果たして大丈夫か?

とかなり心配していたが



ありがたいことに



大会運営スタッフの方々が

サポートに付いてくれて

何の問題もなく終わった。



助かった。



そのままの流れで

2戦目の第4試合へ。



相手チームには

160cm半ばと思われる

背の高い子が2人もいた。



子どもたちが

「あの子ら中学生?」と

聞いてくるほどの体格。



あをばにも160cmと

少しくらいの子がいるが



その子でさえ小さく見える。



とはいえ、1試合目で

緊張がほぐれたのか



格段に動きが良くなり



良い形での得点も

たくさん見ることができた。



リバウンドの練習を

ほとんどしてこなかったので



こぼれたシュートボールを

全然取れなかったのが

敗因となってしまったが



試合内容は良かったと思う。



その次の試合の審判を終え



ようやく

タイトなスケジュールの

午前が終了した。



レストランから事前に

予約していた弁当を受け取り



子どもたちと一緒に

あをばの席でお昼休憩。



空き時間を有効活用し



スマホのアプリを使用して

タイマーの練習もしてみる。



12時半からは

大会セレモニーが行われ

選手宣誓や抽選会に参加した。



色鮮やかな記念Tシャツが

プレゼントされるとあって



子どもたちも

自分の名前が呼ばれるのを

今か今かと待ちわびている。



が、しかし



あをばの子どもの名前は

最後まで呼ばれなかった。



こればっかりは

時の運なので仕方ない。



子どもたちも残念そう。



気を取りなおして

午後一番の第3戦へ。



おっとその前に

少し時間があるので

記念写真を撮っておこう。



抽選会は当たるも八卦

当たらぬも八卦。



ドリームカップ自体を

楽しんでくれている様子で

とても良かった。



第3戦の相手チームの

子どもたちはこれまた

かなり上手だった。



大会エントリーの際に

たまご・ひよこ・にわとりと



3つのリーグに

レベル分けされていたのに

たまごリーグでさえこの強さ。



初勝利への道は険しそうだ。



鉄壁のディフェンスで

まるで抜けない。



オフェンスも

上手に攻めてくる。



それでも、

あをばの子どもたちは

一生懸命に考え



ひとつの活路を見出した。



ロングパスを

出しはじめたのだ。



前から当たられているときは

意外と後ろにスペースが

あることに気付いたようだ。



前から当たられると焦って

視野がせまくなりがちだが



よく後ろのスペースに

気付けたものだ。



1本きれいに決まると

子どもたちはロングパスを

多投するようになった。



が、その大半は

ラインを踏んでしまい

反則で相手ボール。



また、



相手の子どもたちも

ロングパスに対応するため

下がって守るようになり



ボールをとられることが

多くなってしまった。



でも、それで良いと思う。



前から当たられて

ボールをとられ続ける中で



せまいところで

ドリブルをしたら

囲まれること



足を動かさないと

パスがもらえないことを学び



後ろのスペースに気付く。



ロングパスはうまくいったが



線を踏まないようにしないと

反則になることを理解する。



ロングパスばかりだと

対応されてしまうことを知る。



それでもディフェンスを

下げることはできたから

ドリブルはしやすくなった。



これぞ経験ではないだろうか。



人と人とが対戦するのだから

これだけやってれば勝てる

なんて方程式は存在しない。



失敗を成功につなげ



対応されてしまったら

次はどうしようかと考える。



かけひきはスポーツの

醍醐味のひとつだろう。



1試合目には

前から当たられて

手も足も出なかったが



3試合目には

ロングパスという

答をみちびきだした。



まさに成長である。



負けはしたが

6点も取ることができたし



攻める時間が増えた分

失点もかなり抑えられた。



子どもたちも

手ごたえを感じているのか

少し誇らしげに見える。



「先生、次の試合まだ~?」

と、次を待ちきれない様子。



次が1時間半後だと伝えると



「じゃあアップしてくる」と。



「いや、早すぎるやろ」と

ツッコミを入れるも



結局、鬼ごっこをしに

外に行ってしまった。



第4戦、電光掲示板を

記念に撮ってみた。


なんとも感動的である。



第4戦の相手チームは

男女混合で参加していて



前半は女子チームとの

対戦となった。



今大会初めて先制すると



立て続けに

3本のシュートを沈め

いきなり6点を獲得。



これは初白星なるかと

期待は高まったが



その後なかなかうまく

シュートが決まらず



相手の女の子たちも

負けじと盛りかえし



前半は10対6と

4点ビハインドの状態で

男子チームとの後半戦へ。



後半も果敢に攻め



リングまではたどり着くが

シュートが入らない。



最後までことごとく

リングに嫌われてしまった。



結果は22対8で

負けてしまったが



勝利への希望は垣間見えた。



リバウンドを覚えれば

初白星も遠くないのではと

思える内容だった。



子どもたちも今大会で一番

目がキラキラしている。



審判をはさんで

最終試合の第5戦へ。



大会前は



一日5試合で

体力が心配だったが



子どもたちのスタミナは

まるで無尽蔵だ。



31対10で負けはしたが



この10点の取り方が

非常に良かった。



ロングパスからの速攻や

リズムの良いパス回し

ゴール下へのアシストパス



ドリームカップ

たった一日でこんなに

上手くなるものか



と感心するほどに

光るプレイが多かった。



試合終了後には

観覧席前に一列に並び



応援に来てくれた

家族に挨拶をして撤収。



ドリームカップは5戦5敗



初白星はお預けとなったが

とても良い経験になった。



可能ならまた来年も

参加させていただきたい。



最後の集合で子どもたちに

「楽しかった?」ときくと



「楽しかった!!」と

答えてくれた。



それは何より。



解散前に突然



「長田先生、中村コーチ、

 ありがとうございました」



と言われたときには危うく

涙がこぼれるところだった。



丸一日の大会も終わり

帰りはみんな車とのことで



これにて解散。


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